親知らず 抜くべき? 術後は生理食塩水が良い!
こんばんは。たひちです。
親知らず、抜くべきか…
僕の場合、下あごに二本親知らずが生えていました。
真横を向いて第七歯の側面にピッタリ引っ付いて。
ここ10年で4つのクリニックにかかったのですが、歯科医によって親知らずへの考え方はまちまち。
しかしながら、将来のリスクと手入れのしづらさを考慮して抜くことを決断。
本日、左下あごの親知らずを抜いてきました。
施術を行うのは職場の近くに今年オープンしたばかりのデンタルクリニック。
さすがに、いつも歯の掃除をしてくれている仲里依紗似の若い歯科助手さんではなく、ベテランぽい歯科助手さんがスタンバイ!
おいらも気合が入る!
予定は一時間。
この時点では椅子に座っても特に緊張せず。
施術に入る前に、CGアニメーションで丁寧に施術の方法を説明していただけました。
さらに丁寧に、
『こんなに簡単ではないですけどね。こんなに簡単ではないですよ。こんなに簡単に歯も削れないし、こんなに簡単に…』
それはそれはとても丁寧に…w
一通り説明を受けた後、二回に分けて麻酔をかけ、数分間おきます。
実際に麻酔をかけるまでは緊張しなかったのですが、いざ麻酔をかけるとちょっと緊張してきます。
ちょうど今朝モーニングクロスに出演していた田中ウルヴェ京さんが、緊張したときは息を吐ききってから鼻で息を吸い深呼吸をすると良い、とおっしゃっていたので早速実行。
不思議と胸の鼓動がおさまってきます。
そして十分麻酔が効いてから施術スタート!
まずは歯茎をチョキチョキ。
そして器具を使って歯の先端を削り割っていきます。
削る機器が歯にあたり、どこかの鉄筋を扱った工場内のような甲高い音が響き渡ります。
あたった瞬間、ほのかに焦げ臭いにおいが鼻をつきます。
電気メスで肉を切る、あの独特な匂いです。
…表現がイミフですねw
ある程度削ったら、器具を変え歯をぐらぐらと引っこ抜いていきます。
痛みはほとんど感じませんが、先生の手に力が入るのが伝わってきます。
グッ、グッ、グッ…
『えーと、ほんとは歯を割るとするっと抜けるはずなんですけどねぇ…。結構深いのでもうちょっと削りますね…。』
『ふぁーい。』
(この時点で開始後15分ほど。意外と早く終わるかも!と高を括る)
しかしながらそんなやり取りを4,5回繰り返し、無言になっていく一同。
そしてだんだん歯を引っ張る際にぷるってくる先生の手…
『だいぶぐらぐらしてきているんですけどねぇ。』
やや、息をきらす先生。
『ちょっと何か引っかかりがあるようなので一度CT撮らせてください』と。
いったん施術を中断しCTを撮り、ひっかかりを確認。
施術を再開し、さらに4,5回削っては引っ張りをくりかえします。
僕は頭のなかで大昔に読んだ『大きなカブ』を朗読しはじめます。
…それでもカブは抜けません…。
そして、頭の中でなかなか抜けない親知らずにニックネームを付けます。
『中年引きこもりニート親知らず君』と。
先生、頼む!この『中年引きこもりニート親知らず君』を何とかシャバへ引っ張り出してくれ!!
その気持ちが無言の先生にも伝わります。
『でてこい…このやろう!』
と、心のなかで思っていたかどうかはわかりませんが、先生の手技がだんだん荒くなっていくのがわかります。
そろそろ僕の顎筋と首筋が悲鳴をあげはじめ、田中式深呼吸を行い、鼻息が執拗に先生の手を襲い始めたころ、ようやくクライマックスが!
パツン!
次の瞬間、さささっと口の中を糸が通る。
(一針縫ったとのこと)
『終わりましたよ』
と、そこには誇らしげな先生の姿がありました。
椅子に座ってから一時間半。
予定時刻より30分ほど経過し何とか施術終了。
そして、思っていたよりもかわいらしい親知らず君がトレイに置いてありました。
なんだか心の準備ができていない引きこもりを無理やり世間にさらした気分で、少し罪悪感を感じつつ、安堵しつつ、家路につきました。
帰ってからは2時間ほどで麻酔が切れたみたいなのですが、思いのほか痛くない。腫れもない。
一応痛み止めを服用しておく。
そのさいに飲んだ水道水が傷にしみて痛すぎたので、生理食塩水を作成し飲んだところ、
ぜんぜん痛くない!
生理食塩水は500mlの水に5gの塩を入れると作れます。
親知らずの治療や口腔内を傷つけたときはかなりおすすめの水分補給方です!
ついでに便乗で夕飯断食をする。
明日、顎が腫れてないといいなぁ。